ニュージーランドは、名実ともに世界一の「アイスクリーム大国」だ。
最新の業界データによれば、ニュージーランド人の一人当たりのアイスクリーム消費量は年間約28.4リットル。これは、あのアメリカ(約20.8リットル)をも大きく引き離す、文句なしの世界第1位の数字である。
日本人の平均が約6.7リットル前後だということを考えると、僕らはその4倍以上のスピードでアイスを平らげていることになる。
そんなアイス愛が日常に溶け込んだこの街で、スーパーの冷凍庫を開けるとき、僕らが迷わず手に取るべき「3つのブランド」をEDITしてみた。
2. Duck Island Ice Cream(ダックアイランド)
—— ハミルトンから届いた、クラフトの新しい風。
ハミルトン生まれのこのブランドは、今やNZの「お洒落なアイスクリーム」の代名詞だ。パステルカラーのパッケージが冷凍庫の棚に並んでいるのを見るだけで、なんだかいい週末になりそうな予感がする。
スーパーでパイントを買うのもいいけれど、街にあるスクープストア(実店舗)に足を運ぶのもこのブランドの醍醐味だ。そこで味わえる「Roasted White Chocolate and Miso(焼きホワイトチョコと味噌)」のような、少し驚くようなフレーバーは、一度試すべき価値がある。ホワイトチョコの甘みと味噌の塩味が驚くほど調和しており、それはもはや単なるデザートを超えた、クリエイティブな一皿(いや、一スクープ)だ。
オークランドの実店舗は以下の4ヶ所。
- Takapuna (タカプナ)
- Britomart (ブリトマート)
- Ponsonby(ポンソンビー)
- Newmarket(ニューマーケット)
個人的なおすすめは、断然Takapuna (タカプナ)店。ビーチがすぐそこにあるから、スクープを片手に砂浜まで歩く。それだけで、オークランドの夏は完成する。
3. Kapiti(カプティ)
—— 夜の自分に贈る、濃厚な贅沢。
「今日は少し背伸びをした、良い時間を過ごしたい」という夜には、カプティに手が伸びる。黒を基調とした、まるで画集のようなパッケージデザイン。そこには、NZの豊かな自然が育んだ濃厚なミルクの質感が詰まっている。
ここのアイスは、溶け始めた瞬間の香りが違う。素材の味が鮮明で、ひと口ごとに「いいものを選んだ」という実感が湧いてくる。まさに大人に許された、静かな贅沢だ。
4. Tip Top(ティップトップ)
—— 1936年から続く、僕らのスタンダード。
最後に紹介するのは、説明不要の国民的ブランド、ティップトップ。1936年から続くこの歴史は、もはやニュージーランド人のDNAの一部と言ってもいい。
2リットルの大きなボックスを抱え、家族や友人と豪快に掬い合う。気取らず、タフで、いつだってそこにある安心感。世界一のアイス好きたちを支えてきたのは、結局のところ、この普遍的な旨さなのだと思う。
実はこのティップトップ、マウント・ウェリントンにある工場で「ファクトリーツアー」も開催している。アイスが作られる魔法のような工程を間近で見られる、アイス好きにはたまらない体験だ。ただし、かなり人気のツアーなので予約は必須。はやる気持ちを抑えて、まずはウェブサイトをチェックしてみよう。
5. むすび:暮らしをEDITする1スクープ
たかがアイスクリーム、されどアイスクリーム。 年間28.4リットルという膨大な時間の一部を、どのブランドで満たすか。
お気に入りを見つけることは、この国の暮らしを自分らしくEDITする第一歩だ。さて、今夜はどの「1スクープ」で一日を締めくくろうか。
Source: Data via New Zealand Ice Cream Association / A News (Jan 2026)

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